fc2ブログ

香港国際結婚・嫁と姑の20年という月日

wanko.jpg

香港へ嫁として来て、かれこれ20年。
今でこそ、お義母さんのことは笑って話せるようになったけど
最初の頃は、本当にきついと思いました。

たまたま好きになった人が香港人で
愛があれば、何でも乗り越えていけると思っていたあの頃。
確かに愛があれば...乗り越えられることは多いと思う。

でも、愛する香港人の旦那さんとの結婚の後、
それは、甘い幻想と気がつくのにそんなに時間はかかりませんでした(笑)

でも、主人曰く...
このタフな性格と比較的楽観的に考えるわたしは、
意外とこのお義母さんとうまく付き合っていたらしいのです。
「君以外は、きっと無理だったね...」

わたしは、これを聞くたびに
自分一人がかなりの忍耐を強いられているようで、腹が立って仕方ない。

まわりの親戚たちは、そんなわたしとお義母さんの関係を
冷や冷やしながら見ていたそうです...

香港は、私にとっては西洋と東洋がミックスする都市で
魅力的な都市と思うところは、多くあったけど

お義母さんから知る香港は、それはそれは中国的で
考え方、価値観、生活方法・・・ひっくり返りそうになったことは数知れず、

また、お義母さんのことで夫婦喧嘩になったことも多々あり、
本当に多種多様な香港の一部を
この人から、たくさん教えてもらいました。

一応、一通りの嫁姑バトルはやってきました(笑)
あり過ぎて、ネタになります( *´艸`)
(今後、また、記事にします~)

主人のお母さんは、香港の人が見てもかなり強烈なタイプでもあったようで
息子たちもかなり参っていましたから...
わたしの友達から見てもとても強烈なタイプのようです。

wanko2.jpg

そんな、お義母さんは、現在老人性痴ほう症の症状が出てきて
介護補助なしでは、生活が出来なくなりました。
今は、老人ホームに入居しています。

私の事を日本人の嫁として認識は出来ているのですが
もう、名前は完全に覚えていません。
わたしとの記憶は、ほとんど無くなってしまったよう。
ただ、今でも言うのが
「香港に来たばかりの時よりも、今の方がキレイだよ。」
と・・・
目がかなり悪くなったようです。

あんなにもやり合った私たちなのに、
あの頃は、このお義母さんを理由に離婚がよぎったこともあったのに

今、老人ホームに行き、わたしの顔を見ると本当に喜んで迎えてくれるお義母さん。

最近は、わたしの顔を撫でながら、話しをすることも多々あり
老人ホームを去る時には、別れを惜しんでくれ
わたしの服を引っ張って離さないこともある。

この様子を見ていたら、あんなひどいこともされたけど
なんか、どうでもいいようになりました。

今年に入り、実母を見送りました。70歳になったばかりでした。
お義母さんは、もう80歳半ばを超えました。
正直言うと、いつどうなるか分からない状況です。
今は、多くの記憶をなくしているお義母ですが、
残された日々を笑顔で過ごしてほしい。

そんな風に思えるようになったのも...
20年という月日のおかげかも知れない。

そんな風に思った今日でした。



にほんブログ村 海外生活ブログ 香港情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村







関連記事

コメント

非公開コメント